こんにちは!ひんやりとした風に季節の深まりを感じられるようになってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。2年マネージャーの半田明希です。
今回は11月19日に行われました、関東大学対抗戦B第4節・武蔵大学戦の様子をお届けします。
武蔵大学は2018年に勝利して以降、直接対決のなかった2019年を除いて、一橋が対抗戦で勝ち星をあげられていない相手です。特に今季の武蔵大学は、学習院大学や成城大学、上智大学にいずれも大差をつけて勝利しており、対抗戦Bで最も波に乗っている存在といっても過言ではありません。東大戦敗戦後、2週間準備してきたことをどれだけ発揮できるか、一橋の真価が問われる試合となりました。
試合メンバーは以下の通りです。


試合は一橋大学グラウンドで行われました。冷たい霧雨がしっとりと降る中、武蔵大学のキックオフで試合がはじまりました。
開始早々いきなり自陣に攻め込まれますが、しのいで#10松尾のキックで自陣から脱出すると、ボールキャッチした相手を#15長田がタックルですぐに止め、武蔵のペナルティを誘います。前半3分、相手陣地5mライン手前のマイボールLOからモールを組み、右端からぐいぐいとゴールポストの方へスライドしながら押し進み、#6岩澤が最後に押さえてトライ。チャンスをものにして、しっかりと得点に結びつけました。#10松尾のコンバージョンも決まり、最高の滑り出しです。【一橋7-0武蔵】


好調の武蔵もすぐに反撃します。勢いのついたヒットと素早いパス回しで攻め込まれ、粘りを見せた一橋のディフェンスでしたが、自陣マイボールスクラムでペナルティを犯します。前半9分。自陣5mライン手前の相手ボールLOから、武蔵はFW中心のフィジカルを生かした連続攻撃を見せ、最後は#8中村が押し込んでトライ。#14蕪木のコンバージョンも成功。試合は振り出しに戻ります。【一橋7-7武蔵】
ここから武蔵のアタックが一橋を苦しめ続けます。武蔵の#14蕪木が雨でボールが手につかないところを攻め込もうと一橋のディフェンスが複数人素早く寄りましたが、逆にそのラインの乱れを利用されて個人技で抜かれると、サポートしていた#15金子に渡り、前半11分右端にトライ。#14蕪木のコンバージョンは失敗します。【一橋7-12武蔵】
一橋も素早いパス回しを織り交ぜつつアタックしますが、雨でボールが手につかずなかなか継続できません。軽微な反則をしつつも、敵陣でプレーする時間を着実に増やしていきます。#10松尾が#14蕪木とのキック合戦に勝利し、敵陣10mライン手前でのマイボールLOを獲得すると、まずはモールを組み、ボールを出してパスを回します。相手の左側に空いたスペースを見逃さなかった#10松尾が蹴りこみ、それに反応した#11内村が駆け上がってトライは目前でしたが、武蔵のディフェンスに阻まれ惜しくもタッチを割りました。


その後も敵陣でスクラムから素早いパス回しを見せますが、一橋のサポートが一瞬遅れたところを武蔵がスティールしペナルティキックを獲得。自陣でさらにもう一つ反則を重ねた一橋。一橋陣内22mライン内側でのLOを獲得した武蔵は、モールを組み猛烈な勢いで押し進みます。一橋は動きを一度も止めることができず、前半24分#2尾池にそのまま飛び込まれてトライを許します。#14蕪木のゴールも成功。【一橋7-19武蔵】
ここからは交互にアタックを繰り返していきます。一橋は粘り強いディフェンスを見せますが、自陣での反則が目立ちなかなか敵陣に入ることができません。ペナルティキックを獲得した武蔵は外に蹴りだし、安定しているLOを選択します。前半31分、一橋陣内5mライン手前のLOからモールを組むと、#2尾池がそのままトライ。#14蕪木のコンバージョンも成功します。【一橋7-26武蔵】
その後も#10松尾のキックを起点に敵陣に入りますが、反則を重ね自陣での戦いを強いられます。食らいつくディフェンスに武蔵にもミスが増え、得点されることは防いだ一橋。敵陣でのプレー時間が増えていきます。攻守が目まぐるしく交代するなか、素早くパスを繋いで外に運んだりキックパスを使ったりするなど、積極的なアタックを見せトライ目前まで迫ります。これを抑えた武蔵は、ボールを奪うと自陣からパスを繋ぎ、あっという間に一橋陣内に攻め込みました。前半40分、パスを受けた武蔵の#13山下が個人技で4人のタックルをかわし、ゴール左側にトライ。#14蕪木のゴールも成功。【一橋7-33武蔵】
ここで前半が終了しました。前半は武蔵の得点力におされる展開でした。ハーフタイムではディフェンスからもっと仕掛けてターンオーバーを狙い、マイボールの時間を長くしていくことなどを話し、後半に臨みます。

一橋のキックオフで試合再開。後半も武蔵のペースで試合が進みます。ダブルタックルなどで必死に守る一橋ですが、ランナーの勢いを止めきれず少しずつゲインを許し、ずるずると自陣深くまで攻め込まれていきます。後半4分、武蔵は#9→#8→#13→#15と華麗に外へとパスを回し最後は#11遠藤が左にトライ。#14蕪木のゴールは失敗。【一橋7-38武蔵】
ここから武蔵の独壇場ともいえる展開に。プレッシャーをかけられ一橋にミスが出てきたところを攻め込まれます。後半6分、一橋が処理に失敗したボールを奪取した#14蕪木が、そのまま10mほどを走り切りトライ。コンバージョンも成功させます。【一橋7-45武蔵】
その直後の後半8分、武蔵は軽快なパス回しとキックで一橋陣内深くに侵入すると、一橋が何とかセーブしたボールをターンオーバー。そのまま#4石松が中央左にトライ。#14蕪木のゴールも成功。【一橋7-52武蔵】
しばらく一進一退の攻防が続き。一橋は我慢して守り続けます。しかし、反則が目立ってくるとそこを武蔵につけこまれてしまいます。後半14分、一橋陣内22mライン内側での武蔵ボールLOから、モールを組む武蔵。そのまま止まらずに押し切り#2尾池がトライ。#14蕪木のコンバージョンも成功します。【一橋7-59武蔵】
武蔵の勢いは止まりません。一橋陣内22mライン手前の武蔵ボールスクラムから、武蔵は素早く右に展開。最後はFWの強さで押し込み、後半25分#18新橋がトライ。#14蕪木のゴールも成功。【一橋7-66武蔵】
なんとかトライを返したい一橋。敵陣22mライン外側での#11内村のスティールからチャンスが生まれます。敵陣5mラインあたりのマイボールLOからモールを組みます。すぐにモールが崩れ、ボールを出すと、体を当て続け目前に迫るトライラインを目指します。ついに後半29分、#4菊地と#8榊原のサポートとともに#16北が左サイドにトライ。#10松尾のコンバージョンも成功。待望の追加点です。【一橋14-66武蔵】


しかし後半33分、武蔵は粘り強く守っていた一橋のディフェンスを素早い外への展開でかいくぐり、#23金田が快足をとばしてディフェンス5人をかわし、ゴール中央に鮮烈なトライを決めます。#14蕪木のゴールも成功します。【一橋14-73武蔵】
武蔵は攻撃の手をゆるめません。自陣内から積極的にアタックを続け、オフロードパスも使いながらゲインし、一橋陣内に侵入します。スクラムからペナルティキックを獲得した武蔵は、LOを選択。一橋陣内5mライン手前でのLOからモールを組み、左端からゴールポストの方へ押していくと、粘り強い一橋のディフェンスの隙をつき、後半38分#5岩崎が飛び込んでトライ。#14蕪木のゴールも成功。【一橋14-80武蔵】
いよいよ残り時間もわずかとなり、意地を見せたい一橋。残されたラストワンプレーに全てを懸けます。気迫のこもったディフェンスを見せ、相手のキックミスで武蔵陣内22mライン内側でのマイボールLOを得ます。ボールを投げ入れるとモールを組み、崩れたモールから球を出すと#13山本が縦に走り込んで前進。そして後半40分、そのラックから#17三添がピックし、ディフェンスの隙間を縫ってトライ。#10松尾のコンバージョンも成功しました。【一橋21-80武蔵】


ここでノーサイド。最終スコアは【一橋14-80武蔵】で敗戦となりました。


敵陣深くに入れるチャンスは少なかったものの、その少ないチャンスをトライまでもっていけたことは収穫でした。しかし、相手のアタックを前になかなかプレッシャーをかけてボールを奪うことができず、ディフェンスの時間が長くなり、その結果相手のやりたいアタックをさせてしまって得点を重ねられました。次節の成城戦に必ず勝利するために、課題となったディフェンスの修正を中心として、最高の準備をしていく所存です。
次回、対抗戦第5節・成城大学戦は11月2日(日)に一橋大学ラグビー場にて対戦いたします。13:00キックオフを予定しております。ここから絶対に負けられない戦いが続きます。チーム一同勝利を求めて日々精進しておりますので、ご都合の合う方はぜひ現地にお越しいただき、ご声援のほどをよろしくお願いいたします。また、InstagramやX(旧Twitter)で、試合情報やYouTube配信についてお知らせしておりますのでご確認ください。
かなりの長文となってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました!次回のマネ日記もお楽しみに。
