いよいよ対抗戦が始まるにあたって例年通り4年生による日記リレーが始まります。トップバッターを務めます、平本組BKリーダーの新井陽太と申します。一年生の頃に書いて以来なので緊張します。長くなりそうです。お付き合いください。

さて、一部の部日記ファンからすると、この順番に若干の違和感を覚えるのではないでしょうか。「各代、幹部の順番は最後」という伝統が継承されていますが、今年は伝統に逆らってみます。僕は、好きなものは先に食べたいのです。トップバッターって肝心ですよね?ちなみに、今年は名前の順です。あ。

最後の部日記を書くにあたって、少し前にSNSで良い文章を書くためのポイントを目にしたことを思い出しました。

 

 

行間を空ける 

 

 

知るか。

おふざけはこの辺にして、本題に入ります。書きたいことなんて沢山ありますが、「生意気で」、「怠惰で」、「情熱的な」僕だからこそ書けることだけを頑張って書きます。対抗戦、そして一橋大学ラグビー部についてです。僕の対抗戦は、どの代も最終戦で泣いて終わる対抗戦でした。今でもたまに自分が泣いた理由について考えます。

秋山組の明学戦で泣いた理由は今でもわからない。Aチームの試合に出た経験はなく、特に何か貢献した記憶もない。かと言って、そのことに対する悔しさや不甲斐なさも感じなかった。でも試合後、宮瀬さんが泣いていて、それから秋山さんが泣き、4年生が泣き、そうしたら先輩の殆どが泣いていた。すると何故か自分も泣いていた。決して、もらい泣きをしたわけではないし、悔しかったわけでもなかった。

堀内組は自分の不甲斐なさに泣いた。ホイッスルが鳴って、堀さんが膝から倒れこんだ。その時、涙が溢れ出てきた。「僕たちの代は対抗戦で勝つことの難しさしか残せなかった」という言葉は忘れられない。なぜこんな言葉を言わせてしまったのか。

佐々木組は、自分のミスに泣かされた。一橋のアドバンテージが解消した後、上智にペナルティを取られ、そこから逆転されてノータイム。2点差で負け。なぜあそこでペナルティをもらおうとしなかったのか、なぜアドバンテージがある内に蹴らなかったのか、自分でチームの敗北を作り出したという事実が苦しかった。試合後に記念撮影をしたが、正直申し訳なくて笑顔で写れない気持ちだった。

ここで一つ。別に泣いてるのは、最終戦だけではなくて、去年の明学戦とか度々、色々泣いてます笑。今年も、どこかのタイミングでいろんな理由で泣くんだろうな。

一橋ラグビー部に所属していると、グラウンドで涙を流すチームメイトを目にすることなんて全く珍しくない。泣いてる先輩なんて毎年腐るほど見た。僕が泣いてる姿も見られてる。多分、一橋のラグビー部の部員で毎年後悔とか失敗をしていない人はいないのではないかな。代に対して心残りがない人なんて沢山いると思う。これから先の全ての後輩たちもそんな年を繰り返していくのだと思う。

肝は、なぜ後悔やら失敗やらを感じてしまうのか。ここに尽きます。

答えは、「みんな一橋ラグビー部が好きだから」だと思う。「チーム」ではなくて、もっとその核心の「部」への愛です。部には多くの人が参加していますが、このことは普遍かつ不変だと考える。だからこそ、

 

 

一橋ラグビー部が好きだからこそ、応援するし、不満を言うし、高め合うし、夢を語る。

  

 

部が好きだから、一緒にいて楽しいし、支え合える。 部が好きだから、現状を変えたく思って不満を感じる。部が好きだから練習に来る。試合で大敗した後、先輩に散々話を聞いてもらう事もありました。これも愛のカタチです。僕が、度々泣いてしまうのも、それぞれ理由は違えど、源泉は「部が好きだから」。揺るぎないです。結局、なんだかんだでこの組織に皆が居続ける理由って、一橋ラグビー部への愛だよね。

難しいけれども、大事なことは、この愛をどれだけ自分の力に変えるか。そして、部への愛が全ての人に普遍であることを忘れないこと。

最後に、愛すべき同期と後輩たちに言いたいこと。(締めです。)

 

絶対勝とう。

 

書き足りないですが、かっこいい締め方ですね。ありがとうございます 。次は、「ゆ」の弓場に回します。単位を取るために大事なこと。

 一、絶対にあきらめないこと

 二、一を忘れないこと

これを聞いたとき、鳥肌が立ったよ。

平本組副将 新井陽太