樋口からバトンを受け取りました。4年プレイヤーの日高です。

樋口との思い出は何と言っても、昨年M-1を僕の自宅で二人で見たことです。その日がシーズン最終日であり、他の部員が皆感傷に浸り打ち上げに向かう中、1組目のモグライダーに間に合うよう一目散に帰りましたね。錦鯉の優勝が決まった瞬間二人で絶叫したのもいい思い出です。引退したら一緒にお笑い見に行きたいです。

さて、成蹊戦前日のジャージ渡しで「試合に勝つ夢を見た」などと話して緊張感漂う空気を凍り付かせてしまう僕ですが、今回は真面目な話をさせてもらいます。スーパーウルトラおもしろ部日記をリクエストしてくれた樋口くんには申し訳ないです。

僕は不器用な上に自己肯定感が低く、毎日死にたいと思う瞬間に遭遇します。練習中自分の近辺でミスが起こると、自分のせいじゃなくても「俺どっかミスったかな…」と思っちゃうし、それが自分のせいだったらほんとに自分を殺したくなります。周囲からはネタにされましたが、今年春の朝鮮大戦で試合中にじょーにブチギレられた時は、数日体調を崩すくらいには落ち込みました。(もちろん今は全く遺恨はないです!じょー!愛してるよ!💕💕💕)

勝手に名前を出したお詫びにじょーくんのかっこいい写真を載せておきます!✨

こんな思考を続けていると自分の考え方が卑屈になっていきます。周囲から褒められても「こんなのできて当たり前すぎる。なんで今までできなかったんやろ」と、素直に喜べず、却って自分を傷つけてしまいました。当然自分に自信もなく、今年の春先の試合で怪我で試合に出られないメンバーがいると、「なんで自分よりうまいあいつらが試合に出られなくて、自分が試合に出てるんやろう」と、また一層自分を責める、負の連鎖が続いていました。ラグビーが楽しくなくなりました。

そんな卑屈な人間から一歩成長させてくれたのは、紛れもなくチームメイトの存在でした。

練習中はもちろん、練習後部室のベンチに座ってだべる時間、帰り道、一緒に遊んでいる時間。部員と過ごした時間の中でかけてもらった言葉から、多くのことを学び、そして励まされました。

「お前のことが嫌いな人間はいねーよ!もっと自信を持て!」

「『申し訳ない』じゃなくて、『ありがとう』って思った方がモテるっすよ!」

「この試合、俺たちにかかってるよ!やるしかないよ!」

挙げればキリがないですが、練習外で交わした言葉の一つ一つが、卑屈な僕の考えを少しずつ変えてくれました。

今もネガティブになってしまうことは多々あります。しかし、僕を信じてくれた、励ましてくれた仲間を裏切りたくないという気持ちの方が大きいです。自分のやれることを、全力でやるしかないと前向きになれています。

ロックバンド・SUPER BEAVERの「アイラヴユー」という曲の歌詞に、こんな一節があります。

今僕らに必要なのは 想う気持ち 想像力

今あなたに必要なのは 想われてる その実感

褒められたら「ありがとう」でいい

嬉しい時は嬉しくていい

口癖のように 謙遜してばかりじゃ

心が痩せちゃうぜ

──SUPER BEAVER『アイラヴユー』

僕のこと歌ってるんじゃないか?っていうくらい歌詞に共感できて、僕の大好きな曲です。

口癖のように謙遜していた昔の僕は心が痩せていました。

でも、想われてる実感を持った今の僕は最強です。

前節の東大戦。間違いなくこの4年間のベストバウトでしたが、僕自身は怪我もあり、10分の出場にとどまりました。後輩の成長、怪我人の復帰もあり、これからますます試合出場をかけた争いは激しくなると思います。

その争いに全力で挑む決意を、そして対抗戦残り4試合、来る相手全て薙ぎ倒す決意を、ここに記します。

最後に。

同期。先輩方。後輩のみんな。松岡さん。望月さん。増田さん。上田さん。永井さん。竹内さん。阿久津さん。OBの皆様。学生支援課の皆様。そして家族。

みなさん一人一人の協力、応援、ご指導がなしには、今の僕、そして一橋大学ラグビー部は考えられません。とてつもなく多くのものを学ばせていただきました。本当に感謝しています。

ありがとうございました。

アイラヴユー!

次は増古に回します。同期の誰よりも増古と時間を共にしました。増古の眩いほどの真っ直ぐさや、誰よりも仲間を大切にする心は、奇しくも彼の嫌いなワンピースの世界観とマッチしていると前から感じていました(彼はワンピースを全巻持っているガチのアンチです)。同族嫌悪だと思いますし、少なくとも僕はめっちゃかっけえと思います。入部時、Lv.1から冒険を始めた彼は今、この4年間を経てどんな景色が見えているのでしょうか。乞うご期待です。(彼の前作「よしふみLv.2(自粛中)」はこちらから見られますのでぜひ。)それでは、クソメンヘラ知識勢おしゃべりビリケンくん、よろしくお願いします。