受験生の皆さんこんにちは。一橋大学ラグビー部2年の増古喜文です。「受験生応援企画」第2弾となります。 今回のテーマは、共通テスト前日の心構えとなっていますが、まずは受験生の皆さん、共通テスト前日という非常に大変で大切なお時間を、この文章のために割いていただきありがとうございます。そのことに感謝しつつ、少しでも皆さんの助けになるようなことを書いていければと思います。

 さて、いよいよ共通テストを迎えるに当たって、皆さんの置かれている状況や精神状態は千差万別でしょう。しっかり準備できているはずなのに不安で不安でたまらない方、全く手をつけていない分野があるのに根拠のない自信で満ち満ちている方。様々だと思います。ですから、全ての方に向けてできるアドバイスと言われると難しいですが、明日に向けて心に留めておいて欲しいことがいくつかあります。
 まず、共通テストにはめちゃめちゃに難しい問題や決して解けない問題は出ません。皆さんが今まで何度も何度も解いてきたものと同じパターンの問題が出るはずです。今まで頑張って対策をしてきた方は、何も心配する必要はありません。学んだことを、学んだ通りに活用していけば、自ずと結果はついてきます。
そうはいっても、どうしても失敗しそうな気がする方、そもそも準備が間に合わず、ある程度の失敗が予想できる方もいるでしょう。そこでもう一つ頭に入れておいて欲しいのは、一橋大学を受験する皆さんは、共通テストの失敗ごとき2次試験でいくらでも取り返すことができるということです。学部によって違いはありますが、共通テストの配点は全体の25%程度。900点満点が250点程度まで圧縮されることになります。例えば何かしらの大問1個、25点を丸ごと落としたとしても約7点。2次試験の国語で、漢字を1、2個書ければ簡単に取り返せる点数です。その大問を落とさなかった人との差が気になってしまうかもしれませんが、そもそも受験というのは特定の誰かと争うのではなく、自分が合格のボーダーラインを突破すれば良いゲームです。7点程度のロスであれば、その目標を達成するのにはさほど影響がありません。実際に受験生時代の僕も、センター試験の数学1Aの確率を全部落とした時にはガックリきましたが、このことに気付いてからは引きずらず、気持ちを切り替えることができました。前もって意識しておくことで、皆さんはより心に余裕を持って共通テストを受けられるのではないでしょうか。
 それほど難しくなく、失敗しても後から取り返せるテスト。こう考えると、それほど身構えたり怖れたりする必要はない気がしてきませんか?もちろん気を抜くのはよくないですが、準備ができている方は自信を持って、間に合っていない方もそれほど悲観せずに臨んで良いと思います。

 そんな共通テストですが、受験する際、難易度やら配点やらとは別に、皆さんに意識して欲しいことが1つあります。それは、このテストを2次試験の予行演習として捉えるということです。皆さんは、この後2次試験という本命の強敵に立ち向かわなければなりません。その前に配点が低いとはいえ、模試ではない本番のテストを受けられるというのは、唯一の大変貴重な機会です。その前日となる今日も、2次試験の前日を意識した心や体の準備をしておくことをお勧めします。

 まずは目前の2日間の前哨戦を、2次試験につながるような形で終えられるように応援しております。春にキャンパスかZoomでお会いしましょう。次の投稿はなんと明日です。僕はこの文章が1日で用無しになってしまうことへのショックを隠しきれませんが、受験生の皆さんは前だけ向いて、合格へ突っ走ってください。それでは次回もお楽しみに。