こんにちは!新2年の樋口です。スーパーハンサム新歓代表こと松原さんにご指名いただきました。主将、新歓代表の次ということで少し荷が重いですが、書きたいことを書いていこうと思います。

先日、一橋の前期合格発表がありましたね。明日(3月23日)には後期の合格発表があります。合格した皆さん、本当におめでとうございます!昨年のW杯でラグビーに興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。ぜひグラウンドに来てください!待ってます!

それから、残念ながら不合格になってしまった皆さん、お疲れ様でした。結果は残念でしたが、皆さんがここまで頑張ってきたという事実は変わりませんし、ここで味わった悔しさは次の挑戦の原動力となるはずです。そして、皆さんの中には浪人を選ぶ人もいるかと思われます。今回はそういう人たちのために、経験者として浪人のことを書こうと思います。別にアドバイスというわけではありませんが、読んでいただけると嬉しいです。

僕は現役生の時、いろんな理由をつけて勉強から逃げ続けており、高3秋に担任の先生から「勉強は来年頑張ろうか」と言われるほどひどい成績でした。センター試験本番で国語94点をとった時は、受験向いてないんじゃないかとさえ思いました。そんな僕が1年の浪人で一橋に合格できた理由は「変われたこと」だと思います。僕には、勉強やりたくない人間から勉強頑張る人間に変わることができたきっかけがありました。そのきっかけとは、友達が密着取材を受けたテレビ番組を観たことです。その番組はいろんな人のお母さんに会いに行くという番組で、僕が観た回は東京大学の受験生が合否をお母さんに伝えに行くところに密着するという内容でした。

合格発表直前、テレビスタッフは赤門近くでM君に声をかけました。M君は僕の高校のクラスメイトでした。スタッフは取材内容を伝えるとM君は承諾し、密着取材が始まりました。名前や高校、受験のことなどを話しているうちに赤門に到着しました。M君はテレビカメラを残して、一人で掲示板を確認しに行きました。ここらへんまでは、友達がテレビ画面に映っている新鮮さや、普段おちゃらけている奴が合格発表を前にして緊張している姿を、ヘラヘラと楽しんで観ていたと思います。しばらくしてM君が神妙な面持ちで帰ってきました。結果はー不合格。しかし密着はまだ続きます。彼は落ちた理由を自分の努力不足と答えました。そして今から家に帰り、親に浪人の許可を取りに行くことをスタッフに伝えました。土下座してでも浪人させてもらうと彼は言いました。僕の中で何かが変わったのはこの瞬間でした。友達が本当に悔しそうにしている姿。自分の何倍も努力したような人が努力不足と反省している姿。当たり前のように浪人しようとしている自分とは対照的に、浪人に対して本気で向き合う姿。これらは自分の甘さを気づかせるのには十分でした。密着は彼が家に帰り、両親から浪人の許可を得るまで続いたのですが、僕は自分のことで頭がいっぱいになっており、ぼーっと眺めていました。最後にお母さんが作った肉じゃがを食べていた気がします。

この放送は3月の終わり頃だったと思います。次の日から僕は人が変わったかのように勉強しました。たとえ一年後に落ちたとしても、彼みたいに悔しがれるほどの努力をしようと決意しました。幸い、浪人期間中この気持ちが途切れることなく合格を掴み取ることができました。きっかけを与えてくれたM君には感謝の気持ちでいっぱいです。ちなみにM君も翌年無事に東京大学に合格しました!

今年、われわれ一橋大学ラグビー部も「変わる」ことが求められています。シーズンが終わった時、変わることができた一年だったと思えるように日々精進してまいります。

ご精読ありがとうございました!

次は人生経験豊富な大島に回します。彼の生き方はカッコイイです。