藤澤からバトンを受け取りました。1年間主務を務めあげるまであと少し、小西康平です。いくちゃんはプレーできないもどかしさや悔しさ、沢山感じながらも、最後まで続けてくれました。合宿をはじめ、沢山コミットしてくれてありがとう。最後三商お願いします!

さよさんはちょっと前に書いてくれましたが、残るところ3戦、幹部の部日記突入です。

では、早速はじめます。

自分のラグビー人生は7年間、しかもプレーをしていたのは4年と少しです。ですが、22年間の人生の中で、ここまで楽しく、辛く、そして生活や人生に大きな影響を与えたものはないと思います。
プレーすることを諦めてからの残りの約2年間、ラグビー部を続けるか否か迷って迷って、最終的にマネージャーとして復帰し、今は主務としてチームをサポートしていること、後悔はありません。

自分がマネージャーとして復帰する選択に至った経緯は前回の部日記に書きましたが、ラグビーというスポーツの熱さ、一橋ラグビー部というチームに結局惹かれたのが理由です。島田組の東大戦はアツすぎた。

今回は復帰してからずっと考えていた、大きな2つの感情について少し話させてください。

1つ目のよく考えていたことは、マネージャーのやりがいについてです。マネージャーになってすぐは、大きなやりがいを感じずに、のほほんと役割を果たしていました。プレーするのとは違って目に見えた活躍がないからですね。勿論、できないことができるようになる、そんな成長はあります。主務業も含め、仕事をミスなく滞りなく遂行し切った時は達成感があります。4年になり責任も大きくなるとかなり気持ちいい。悪くないですね。ですが、このなんとなくマネージャーをやっていた気持ちから大きく気持ちが切り替わった節目があります。

それは2つの試合。村山組の山梨学院戦と明学戦です。村山さんが春夏シーズンで1番いい雰囲気で試合に臨めたと話す山梨学院戦。そして村山さんとは別のタイミングで、それを聞いていない当時マネ長のまほさんが1番上手くマネが回った試合はなにかと聞いた時、山梨学院戦を挙げて、一致していたことには少し驚きました。自分的にも、山学戦でマネージャーは上手く機能していたし、雰囲気もピリッとしまっていた気がします。そして明学戦、逆にこちらはマネージャーの雰囲気が悪かった。なにか緩い、そんな雰囲気で、試合は敗北、怪我人も出てしまう結果になりました。

試合に勝つか否かはグラウンドに立つ15人のプレー次第、これは間違いない。でも、この2つの試合を通して、チームの雰囲気、空気感を作るのは、当たり前に選手だけでなくマネージャーもなんだなと思い始めました。そこから逆に、自分の動きは勝敗に少なからず影響すると考えるようになりました。チームの勝利のためにできることはマネージャーの立場になっても必ずある、そう思ってから意識は変わりました。そして4年になって主務になり、自分ができること、自分で見つけてやりきってきたつもりです。

私の中では、マネージャーの仕事は誰でもできるもんだ、と思います。でも、それを続けること、これは誰にでもできることではない。それぞれの思いややりがいをもって取り組み続けるマネージャーのみんなのこと、尊敬してるし、カッケェ奴らだと思っています。

2つ目は単純、プレーしたい、そんな感情です。怪我が続いてメンタルをやられ離脱した、勝手にやめた身ではあるものの、ラグビーはまだ好きなようです。チームが勝つ瞬間、まさるやそうたのタックル、しょうのラインブレイク(CTB贔屓)など震えるプレーを見ると、自分もラグビーしてたらなぁとたまに思います。村山組の菅平での大阪公立戦、最後の上智戦、自分が特に震えた試合はその2つですね。これからの3戦全部、見た人を奮い立たせる勝利、見せてください。
自分を追い込む環境に再び身を戻す勇気の出なかった私ですが、たまにOBチームに混ざったり、練習のDFをするだけも楽しいものです。岩澤程ではないものの、自分も調子に乗って張り切りがちですが、あと4週間大目に見てください。なにより俺同様、そしてそれ以上にしんどい中プレーし続けるみんなのことは尊敬しているし、やっぱ本当にカッケェ奴らだなと思います。

ラグビーしたいな。そう思うことは何度もありますが、一方で自分にテーピングを巻いてと頼んでくれるじょうや藤井ちゃんの言葉や、テープを巻いた選手が無事に戦い活躍する姿をみると、自分の役目をしっかりと果たせている充実感を感じます。マネージャーとして、主務として信頼されて頼られる。ラグビーはDFラインも、アタックを任せるキャリーも、信頼で成り立つスポーツです。ラグビーに引かれた私は、「信頼される」これまで嬉しいことはないようです。先ほど書いた通り、自分のマネージャーのやりがい、やる理由を見つけてからは、自分の役目を誇りに思えています。マネージャーの2年間、何人何回何種類のテーピングを巻いたかな。俺なりの闘い方ですね。

体を張り続けるみんなとは違う角度で恐縮ですが、自分の仕事に集中して、役割を全うします。最後までサポートします。

ここからは私からみんなへのメッセージです。上に書いたように、メンバーの15人以外も確実にチームの勝敗に影響している。それを私はマネージャーになってより考えるようになりました。部員全員にそれぞれできることがある、全員になんらかの役目があると考えます。
リザーブ、メンバー外のみんな。設営・撤収、その他諸々沢山協力してくれてありがとう。試合当日の声出し、ポジティブコール、もっともっとみんなで盛り上げよう。あと3戦、俺も今まで以上に声出します。試合に出れない悔しさや、怪我でプレーできない辛さを明日は外からエールの形でぶつけて、チームに勢いをもたらそう。
何より、プレーを諦めた私からすると、みんな全員本当凄いです。来年以降も頑張ってね。

マネージャーのみんな。みんなの仕事は少なからず勝敗に影響すると俺は思っています。勿論テーピングの質は直結しますが、日々の練習メニューの準備は練習効率を高め、捻挫した奴の最初の対応のスピードで、怪我の程度は変わる。考えてみれば、やりがいって沢山あるね。私も含めて、まだまだギアを上げられると思います。あと4週間、頑張ろう。
でも何より、さよと俺についてきてくれてありがとう。本当に感謝しています。

そしてグラウンドに立つ15人。シンプルにまじでカッケェ。奮い立つ試合、見せてください。応援しています。サポートします。

最後に、最後の部日記なのでこれまでの感謝を簡単に。
ラグビーをすることも、辞めてマネージャーになることも、全ての選択を尊重してくれた両親、休部中に何度も話をしてくれた島田組の皆様、自分のこの形を認めてくれた同期、俺を受け入れてくれたマネージャー、本当にありがとうございました。

そして、至らぬ点も多い私をフォローしてくださったOBの皆様。ここ数年いなかった、プレーしない主務ということで、これまでと違う点も多々あったかと存じますが、沢山助けていただきました、ありがとうございました。
島田組、村山組の先輩方は人手不足の中、試合でチームをサポートするお仕事を受けてくださりました。ありがとうございました。

そして、部員全員。なにか部のこと大学のことで分からないことがあった時、誰かが怪我をした時、テーピングを巻いて欲しい時、そんな時に、とりあえず「小西!小西さん!」って呼んでくれました。あれ嬉しいしやりがいですね。主務として、マネージャーとして、こんなに嬉しいことはない。

信頼して、沢山頼ってくれて、本当にありがとうございました。ラグビー部でよかったなと、自分の選択を誇りに思います。

長くなりました、ここまで読んでいただいた皆様、ありがとうございます。あと3戦、あと4週間、頑張ります!

次は副将のじょうくんです。バックスの練習に人手不足とはいえ私を混ぜてくれてありがとう。じょうくんの責任感の大きさや、後輩の面倒見の良さは流石です。ここまでお疲れ様、あと3戦だ。部日記、楽しみにしてまっせ。