1922年、ラグビーに熱い想いを抱いていた学生2人の手によって立ち上げられて以来、我が一橋大学ラグビー部は2022年に創部100周年を迎えた。グラウンドも用具も揃わない状態から、現在のクラブハウス、トレーニングルームを完備し、さらに2008年には最新の人工芝グラウンドが完成した。おそらく日本一の人工芝グラウンドといえよう。これもひとえに100年を超える歴史とその中で綿々と受け継がれてきた伝統、先輩方の努力の賜物である。
Aグループには帝京、早稲田、明治など強豪チームがひしめき、Bグループは成蹊、明治学院、学習院、東大、武蔵、上智、成城、一橋の全8チームが鎬を削っている。
我々一橋大学ラグビー部は、他大学と比較すると、ラグビー強豪校出身者や経験者が決して多くはない。それでも2014年度にはBグループ2位の好成績をおさめ、ついに史上初となる入替戦出場を果たした。それ以降もBグループ上位に食い込み続け、チームとして着実に実力を伸ばしている。こうした躍進は、綿々と受け継がれてきた一橋大学ラグビー部の伝統の証と言えるだろう。
今年もまた、対抗戦が開幕する。
我々は新たな歴史の1ページを加えんと、日々掲げた目標に向け鍛錬精進し、限りない挑戦を続けていく。
年表
月 日 | 内容 |
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1899年 明治32 | E・B・クラーク、慶応大学にラグビーを紹介。 |
1922年 大正11 | 東京商科大学ラグビー部正式誕生。 <発起人>藤野嘉蔵、小山仁平。関東では慶應.早稲田.東京に次ぎ4番目。翌年、明治、立教が創設。(70年記念誌より) |
1924年 大正13 | 関東ラグビー蹴球協会設立(藤野先輩学生委員に任命される)。 早稲田大学と第一回公式戦(0-14) 東京大学と第一回公式戦 (8-24) |
1932年 昭和7 | 関東7人制大会 大学高専の部 準優勝 (早・明他18校参加、優勝立教) |
1933年 昭和8 | 慶應・早稲田・東京・明治・立教・東商大・法政の七大学リーグ戦始まる。 (後の関東大学対抗戦)(70年記念誌より) |
1939年 昭和14 | 専門部単独チーム結成。 |
1944年 昭和19 | 戦争のため、試合全面禁止。 |
1946年 昭和21 | 戦後の部活動復活。 |
1947年 昭和22 | 文理(筑波)・法政・中央・東農・東工・慈恵・千葉工・東商大の8大学でリーグ戦始める。翌年、千葉工抜け7大学となる。 |
1951年 昭和26 | 地区対抗戦グループに加盟。戦後の躍進期。 (秋山さん所有の写真) |
1957年 昭和32 | 関東大学対抗戦はA・Bブロック制になる。 |
1960年 昭和35 | 国立多摩蘭坂下ラグビー専用グラウンド完成。 (70年記念誌より) |
1967年 昭和42 | 関東大学は対抗戦グループ、リーグ戦グループに分かれる。 |
1973年 昭和48 | 椎名先輩日本ラグビーフットボール協会会長に就任。 |
1979年 昭和54 | 一橋大学ラグビーのバックボーン品田先輩逝去。 偲ぶ会(70年記念誌より) |
1985年 昭和60 | 関東大学対抗戦グループに復活。 第一戦は早稲田大学(0-68) |
1997年 平成9 | 関東大学対抗戦グループ16校はA・Bの2部制となる。 一橋大学はBとなる。 |
2007年 平成19 | Bグループ8大学中(立教、学習院、東京、武蔵、成城、明学、上智) 2勝5敗。7位。東大、上智に勝利 写真―東大戦 |
2008年 平成20 | 人工芝グラウンド完成 (2月29日) |
2012年 平成24 | 2012年9月 ラグビー部90周年 記念誌上梓および記念式典開催 |
2014年 平成26 | 2014年12月対抗戦Aグループ・Bグループ入替戦に初出場。 一橋大19-36立教大 (@熊谷ラグビー場)で残念ながら敗戦し、Bグループ残留 |
2022年 令和4 | 2022年9月 ラグビー部100周年 記念誌上梓および記念式典開催 |