こんにちは。頼れる後輩小曽根君からバトンを受け取りました、徳富です。

彼とは小学校の野球チームの時から付き合いがありましたが、まさか大学でまた同じチームに所属することになるとは夢にも思っていませんでした。ラグビーセンスの塊とも言える彼は、昔から運動神経が良かったのですが、初めてコンバージョンキックを蹴って成功したのを見た時はさすがに度肝を抜かれました(笑)。あっという間に一年半の差を埋められそうです(汗)。

さて、部日記のバトンが回ってきたわけですが、最終戦以降、課題や集中講義に追われた上、緊急事態宣言の発令などもあり、とても話のネタになりそうなことが無いので、昨シーズンの振り返りと抱負などを書きたいと思います。ちなみにこの部日記のタイトルは内容に全く関係ありません。

昨シーズンを簡潔に言い表すとしたら、困難の多いシーズンであった、と言えるでしょう。春に緊急事態宣言が発令されて以降、思うような活動が出来ず、結局部活動が再開したのは八月後半。それ以降も対抗戦の方針が定まらない中で活動を続けました。それでも、例年通りとはいかないまでも、何とか対抗戦を迎えることが出来ました。BIG3をはじめ、下級生の時から対抗戦を経験していた偉大な4年生方の下、昨年敗北を喫した東大や学習院に勝利することも出来ました。しかし、順位決定戦では最後の最後で逆転され、悔しい思いもしました。困難が多かった一年だったからこそ、最後にあのような負け方をしたからこそ、忘れられない一年だった気がします。

話は逸れますが、長編アニメや漫画の中には、強力な先人や伝説の存在があることが少なくありません。『キングダム』であれば、秦国六大将軍や趙国三大天が伝説的存在ですし、今流行りの『鬼滅の刃』には“柱”という強力な剣士がいます。しかし、往々にして物語の主人公はその伝説や強者に頼りっぱなしになることは出来ません。秦国六大将軍や趙国三大天は過去の伝説であり、たった二人の生き残りの一人である王騎将軍は戦で敗れ命を落とします。下弦の鬼ならば一太刀で切り伏せてしまう“柱”、その一人である煉獄さんだって、上弦の鬼に敗れます。そして、伝説や強者の喪失は、残された登場人物たちに大きな衝撃と試練をもたらします。アニメや漫画であれば、その後主人公たちはそれらの喪失を受け止め、ばねとし、前へ進んでいくことでしょう。しかし、現実はそうとも限りません。伝説が伝説であり続けることなんてよくある話ですし、過去の強者を超える強者が長きにわたり現れないなんてこともよくあります。最多本塁打記録は長いこと王貞治さんのままですし、走り幅跳びの世界記録もマイク・パウエル氏のままです。過去の伝説を超えることは容易ではありません。

我々ラグビー部からは、昨年もまた、偉大な四年生方が引退されました。正直、四年生が抜けた穴は大きなものがあります。あれだけ上手だった四年生だったからこそ、あの四年生でも明学に勝てなかったというショックもあります。その四年生が抜けた今、多くの“柱”を一度に失った気分です。しかし、残された部員は前に進まなければなりません。伝説を超えるには伝説の塗り替えが必要なんて廉頗が言いましたが、四年生の穴を埋めるには、それを超える選手が必要です。自分はまだまだ力不足ではありますが、先輩方を過去の栄光に終わらせないためにも、先輩方に少しでも近づき、追い越せるよう、努力する一年にしたいと思います。

まとまりの無い上、部日記らしくない部日記になってしまい、すみませんでした。次のバトンは過去二回とも回している増古君に回したいと思います。実は彼の部日記をいつもひそかに楽しみにしています(笑)。喜文のレベルは今いくつなのか気になるところです。いつものステップ練習でかなりレベルが上がっていそうですが。喜文よろしく!