島村からバトンを受け取りました。今年度副将を務めさせていただいている高田康世です。

紹介にもありましたが、島村とは中学1年からの友達でずっと部活も一緒で、お互い浪人して入学するタイミングも同じでした。前世からの濃密な関係なんじゃないかと思ってしまうほどです。が、卒業のタイミングは異なりますね。悲しいです。そんなことより高校での島村と大学での島村ではそうとうキャラが違く、戸惑うので高校のほうのキャラでいてほしいです。みんなまだわかってないと思うけど、彼は見た目と違って中身はメンヘラ女子だからね。

さて、あっという間に4年生の終わりになり、とうとう部日記を書く最後の機会となりました。最近は大学通りを歩く度に中学からの思い出を思い出しエモーショナルな感情に浸ってしまいます。もちろん男子校出身の自分は国高生が持つような淡い青春の思い出とは正反対のものですが、どれも良い思い出です。大学での思い出も素晴らしいものです。特にドライブは毎回楽しいものです。また、行きましょう。

自分の想いを口に出すのは、恥ずかしいからかどうしても苦手で普段人に伝えられていないですが、せっかくの機会ということで自分なりに精一杯文章を書かせていただきます。

まずこの一年は本当にきつかった、けどそれ以上に楽しかった。成城戦勝って、みんなでわいわいしている時は、ノリでしたパチンコで大勝ちしたときよりも脳汁があふれて人生の中でもトップレベルで最高の気分でした。これを味わうチャンスがあと2回あります。あと2試合勝ってぶっ飛びたいですね。

あと1か月で引退ですが、入部宣言したのが昨日のように感じます。自分は高校からラグビーを始めたけど、最後まで体をぶつける恐怖心がなくならず、大学ではラグビーはやりたくないと思っていました。とても雑魚ですね。

だけど、浪人してなんでもない日々を過ごしていくうちに刺激的な大学生活を送りたいと思うようになって、新歓でラグビー部の練習を見学しました。レベルが高いし、体はゴツいし絶対やっていけないと自分の中にいる弱者男性が感じていたけど、雰囲気が自分の高校に似ていてここしか居場所ないだろと思って、速攻で入部を決めました。素晴らしい判断でした。

初めて試合に出た朝鮮との試合でめちゃめちゃに弾かれて本当に自分は無力なんだなと試合後のダウンで涙を流したのを覚えています。一年生の頃は試合後、ダウンの時によく涙を流していました。本当に情けないですね。

自信をなくしていた時に、樋口さんとやまかんさんが「何か一つでも武器があるといいよ」とアドバイスをくれ、このおかげで自分はなんとかやれています。お二人は覚えてないかもしれないですが、本当に感謝しています。樋口さんはしょっちゅうグラウンドのごみ拾いまでしていたし、やまかんさんは毎日早く来ては空気入れなど準備をしていて本当に漢でした。

そこからタックルとLOを強く意識して取り組むようになりました。1年のころは増古さんの個人練習のおかげで上達して、なんとか対抗戦に出れるくらいには成長できたし、恐怖心もだいぶなくなった。でも試合に出ても周りに助けられてばっかりで、グラウンドで暴れまわる松岡さんの姿を見て憧れるばかりでした。もっと勝利に貢献できるプレイヤーになりたいと強く感じてオフの期間ではウエイトに注力しました。メニューはきついし、村山さんにどんどん重りを追加されるし、本当に大変だったけどめちゃめちゃ成長を感じる期間でもあり本当によかったです。

初先発の試合前、ド緊張していると、大島さんが気をつかってずっと横で話しかけてくれたおかげで、当時にしては良いプレーができたと思います。ありがとうございます。

2年生になってからはナンバーエイトをやることになり、毎日新しいことを学べるし、ポジション柄タックルも多いし、人数の関係もあり、前年よりも貢献できている感じがしてめちゃめちゃ楽しかったです。夏合宿までは、、、

合宿では、肉離れをして対抗戦1試合目には間に合わないことが確定した。悔しかったけど、松岡さんのリハビリに取り組んでいたら強くなって復帰できると確信し、ワクワク感もあった。ただ、対抗戦1試合目の武蔵との試合で惜敗したときは、負けた悔しさ以上に試合に直接かかわることのできない悔しさの方が大きかった。

対抗戦2戦目では予定時間プレーできた。負けてもちろん悔しかったけど、これで問題なく試合に出られるという安堵の気持ちもあった。

それでも3試合目の試合開始すぐにまた肉離れ、、、前年に個人的に悔しいプレーで終わった明治学院相手で1年間で自分がどれだけ成長したか試せる機会だったし、チームとしても絶対に勝ちたい試合だったのにすぐに負傷退場。ベンチでは涙が止まらなかった。試合後、一緒にパブリックビューイングに行ってくれたしんごには感謝です。

次の試合では日体大相手に体を張る部員の姿を見て、なにもできない自分が情けなく、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。また、練習に参加できない間にチームとしてレベルがどんどん上がっているのを感じて、自分も成長しないといけないと思い、最終戦に向けてどんどんきついリハビリにも取り組むことができた。みんなの練習する姿と自分のドMな性格がうまくかみ合って、めっちゃ追い込むことができました。この期間で心身共に成長したと思います。

それでも最終戦の上智戦の週にまた肉離れ。。。

そこからはリハビリはやらず、ただ練習を眺めるだけ。上智戦は感動的な試合でとても心動かされました。これは事実だけど、同時に「うわー、おれがなんもしなくても勝つじゃん。あのリハビリなんだったんだよ」とも思っちゃいました。こんなこと態度には出すまいと思ったけど、運悪く、涙を流す白石さんの後ろでボケっとしている自分が映りこむ写真が見つかったので、ここで白状いたします。(白石さんの部日記でオールドルーキーを薦められてから試合前は必ず聴いています)

試合後みんなが喜んでいるなか、複雑な気持ちだった時にまたしても、樋口さんとやまかんさんが「この試合の15点分は高田のおかげだぞ」と声をかけてくれたおかげで、自分の努力が認められた気がして、ひっそり号泣しました。また、試合後の飲み会では小曽根賞を頂き、帰ってから涙を流しました。あの水筒は今でも大事に使わせていただいてます。村山さんや白石さんの部日記でも努力を認めていただき嬉しかったです。

そして3年生になり、フロントに栄転。村山さんやきむさん、やまかんさん、後藤さんなどFWを支えていたフィジカルが強い漢な先輩方がいなくなり、村山さんからフィジカルTシャツを頂いた身として自分がフィジカルで引っ張っていくと決めた1年でもありました。

2年の国公立大会でけが人の関係で3番をやった時にスクラムトライとられ、試合中にインゴールで涙を流す大失態を犯してから、「フロントはおれには無理!絶対できない!!」と思い、フロントの方々を心から尊敬していました。そんな自分がフロントになることはリハビリをしながら覚悟はしていたけど、実際に本格的にやるとなおさら自分には無理だと思うばっかりでした。今でも心が折られそうになるときが正直あります。それでもみんなのおかげでなんとかやれています、ありがと

3年生の対抗戦では、自分が3番に入った時にスクラム押されるは走れなくなるは、結局7試合通して1勝で終わるなど個人的にもチームとしても本当にしんどい1年だった。最終戦では、ラストプレーで足をつって動けなくなり、試合終了とともに涙がいきなりこぼれたほど悔しかったです。

身体はでかくなったけど、全然漢になれない、情けなかったです。

そして4年生になった今年。全体のことはしんごやまさるに任せっきりになってしまいました。ありがとうございます。その分、昨年うまくいかなかったセットプレーについて深く考えることができました。

国公立で負け、今年もダメなのかとか頭にちらつくことがあったけど、望月さんに言われた「くよくよしていても無駄。バカになってポジティブにやるしかない」という言葉を思い出して前を向くことができました。

入れ替え戦を目指した対抗戦が始まって4試合、負けが続き、相当苦しかった。目標であり、本当にいけると信じていた「入れ替え戦出場」がどんどん遠のいていき、毎試合悔し涙がこぼれた。もう悔し涙は流れ切って、嬉し涙のストックはたくさんあります。あと2試合で出し切りたいな。

自分がもっと強ければ、スクラムで優位に立てたし、自分がもっとキャリー強ければトライ取れたし、自分がもっとタックル強ければターンオーバーできたし、自分がもっと走れていれば、とか考えては暗い気持ちになります。それでも練習に行けばみんなポジティブコールしてくれるので、救われています。もちろん自分からもポジティブコール出します!

あと2試合、少しでもいいプレーをして勝利に貢献したいな。

この1年、セットプレーについてめちゃくちゃ取り組んだから試合に勝つだけじゃなくて、セットプレーでも圧倒したいね。FW気合い入れましょう。

入部してから今までを振り返ってみると泣きすぎています。本当に恥ずかしいし、情けないですが、それだけ本気で取り組んできたのだと自分を慰めることにします。

「涙の数だけ強くなれるよ」とは本当なんでしょうか?自分にはわからないです。

ただ4年間悔しい経験を何度もできたおかげで少しは漢に近づけたと思います。自分を一番知っている島村が言うから少しは自信を持って言うことができます。

タックルが怖い雑魚な自分が嫌で練習したり、体重を増やした。それでも恐怖心が完全に消えることはないけど、練習してきたという事実、目に見える体重増加、筋力アップという自信が恐怖以上になる。僕のようなビビリな人はとりあえず体をデカくすることを勧めます。

スクラムにおいてもそうですね。やっていることが結果として現れなくても、久保さんに来ていただいて「あれ」をしていることが自信になって強気でスクラムを組むことができています。

まあでも悔しい経験をした以上に以上に先輩後輩含め様々な尊敬できる漢たちに出会えたことで漢に近づけました。自分もこんな漢になりたいなと思わせてくれる漢がこの部活にはたくさんいましたし、今でもいます。自分はまだまだ雑魚です。漢への道は長く険しいものであるけれど、みなさんを見習ってどんどん漢になりたいと思います。雑魚会のみんなも一緒に高みを目指しましょうね。

だいぶ長く自分語りしてしまました。すみません。

ここで終わりにしたいけど、そうたがBKにしか想いを伝えてないから、FWのみなさんには自分が想いを伝えますね。(BKの皆さん、ユニットに協力してくれて本当に感謝しています。あと誕生日に水をかけて祝ってくれてありがとう。)

西田、1年生ながら相当活躍してくれて、すごすぎるよ。きよはる、練習中の人が変わった姿がとても好きです。ぜひ試合でもあの姿を見せてくれ。

てる、フロント頑張ろう。体重を増やした方がいいと思うが、フォアグラ作りはもうやめてくれ。三添、きつい時に声を出してくれて非常にありがたい。スクラムの時助かってます。こうじ、新歓の時から関わりが深く、どんどん成長していて個人的にものすごく嬉しいです。

りきと、今年は後半からのことが多いけど、パワフルなプレーありがとう。次の散髪、お願いします。ちひろ、フッカーが今年からとは思えないな。オフにウエイトお願いします。はるひと、あなたなしではFWは崩壊してしまいますね。感謝してます。

あとBKだけど、ぶらいあん、度がすぎるいじりをいつもありがとう。おかげで毎日幸せです。

いっこう、怪我でしんどいと思うが、グラウンドにきてくれてありがとう。それだけで嬉しいです。

4年間で多くの人に感謝しています。せっかくなのでここで伝えさせていただきます。

まず同期、みんなと同じ年に入学できて幸せです。全員同じタイミングで卒業したかったです。

田口さんはじめOBコーチの方々、お忙しいなか全体のこと、ユニットのこと、さらには個人的なプレーに関してまで様々アドバイスをいただきました。ありがとうございます。

松岡さん、きついメニューにリハビリまでありがとうございます。ドMな自分には最高でした。松岡さんのおかげで今では2年生の頃の怪我を笑っていられます。

へいたさん、お忙しいのにビデオを見てフィードバックありがとうございます。実はへいたさんの部日記が好きで何度も読み返しています。

望月さん、お忙しいなかグラウンドでのご指導ありがとうございます。1年生の頃の真夏の100mモールが練習で最もきつい記憶ですが、おかげさまできつさに耐性がつきました。

増田さん、いつもフィードバックありがとうございます。2年生の頃にエイトっぽくなったねと言われたのが嬉しかったです。今ではフロントっぽくなれているでしょうか

久保さん、本当に感謝しています。久保さんのおかげでスクラムがどんどん良くなっていると実感しています。「あれ」は100mモールと同じくらいきついですが、自信になりますし、なによりそれで強くなっていると思います。自分には2つ後悔があります。一つ目はもっと早くから3番になればよかったということ、二つ目はもっと早くに久保さんに出会いたかったことです。もっと強くなれたのかもしれないと後悔してます。漢としても久保さんから学ぶことが多いです。自分のラグパンが小さくてセクシーすぎるとラグパンを頂いたり、ヤッケを頂いたりもして感謝しています。あと2試合結果で恩返しいたします。

大内さん、短い時間でしたが、ありがとうございました。大内さんに出会ってからトップレベルの人はいかに細かいところにまで拘っているのか学ぶことができました。

岡村さん、高校の時にお世話になり、縁あって今年からもお世話になっています。スパイクやユニフォームをいただきありがとうございます。それだけじゃなく、自分が悩んでいる時にはいつも気づいて声をかけていただいています。ありがとうございます。

マネージャー、とってもおいしいおにぎりやテーピングをいつもありがとうございます。

桐朋高校75期ラグビー部、みんなとの思い出はどれも人生の財産です。人生通してよろしく。まあ読んでないかな

両親、自分の人生に投資してくれてありがとう。おかげさまで、人生とても楽しいです。

祖父母、部活があってなかなか会えないけど、神戸での試合に来てくれるのを楽しみにしています。

長くなりました。とりあえず、上智戦絶対に勝ってみんなでヘッキャを投げ飛ばそう!前回投げられなかった人もいるそうなので勝つしかないですね。

次の部日記は白川さんです。思い返せば、昨年の部日記でも自分からみうちゃんの順番でしたね。一橋ラグビー部のホットラインです。

みうちゃんから「ほめちぎられるのを楽しみにしているよ」と圧力を受けたので、いじれません。彼女は自分と違って勉学の方も真面目に取り組み、ちょうど本日院試を受けたそうです。マネ長として様々なことに気を配りながら本当にすごいです。自分はしばしばテーピングが痛くて困ってたけど、みうちゃんの抜本的な改善により今ではとても快適です。ありがとう。